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         城下町の街おこし・彦根への旅  *



 神戸発「彦根城と関が原を訪ねる日帰りのバス旅行」に
    行ってきました。

 6月上旬で、青葉の美しい季節でしたが、
    彦根の滞在時間はわずか 90分、
    彦根城は内濠越しに仰ぎ見るのみでした。 

                    
 旅行中にできた俳句は 6駄句 だけでした…。
      茂れるや 水豊かなる 城ほとり
      梅雨催ひ 先を急がぬ 屋形船
      さみだれて 彦根が城の 深き濠
      五月雨や 彦根が城は 水でもつ 
      湖の かすむ彼方も さみだるる
      五月雨を うけて潤ふ 湖国かな    俳子

  フォト俳句の旅としては、いつもにも増してレベルの低い、
            誠にお粗末なものとなりました。 
         (左写真は、彦根城の内濠と大手門)

                 

ということで、今回のレポートは、
   ちょっと趣向を変えて、
   「彦根城という観光資源と、
   それを起点とした町おこし」をテーマに
   記していきたいと思います。

       (左写真は、彦根城の内濠に浮かぶ屋形船)

        


 左写真は「夢京橋キャッスルロード」の町並み。

 夢京橋キャッスルロードは、
   彦根城中濠にかかる京橋から南へ伸びる通りで、
   「江戸時代の町屋風店舗」が軒を連ねています。

   夢京橋キャッスルロードの公式サイトは
               http://yumekyobashi.jp/  

               

  左写真は、
   夢京橋キャッスルロードにある「夢京橋あかり館」。

 かつて53軒もの和ろうそく屋が点在していた彦根。 
   夢京橋あかり館は往時を偲ぶ和ろうそくのテーマ館。
   暮らしのなかの「あかり」をテーマに、
   伝統的な和ろうそくから西洋のキャンドルまで
   約1000種類以上のあかりグッズを展示・販売する
   お店です。

              











      
   写真はhttp://yumekyobashi.jp/shop/
          shopinfo.php?shop=shofuku
wo
           ご覧ください。


 左写真は、夢京橋キャッスルロードにある
              招き猫専門店「招福本舗」。

 福を招くとされる「招き猫」は、彦根藩第二代藩主
   井伊直孝が豪徳寺の猫に手招かれるままに
   寺を訪れたのをきっかけに、その寺を菩提所とし、
   没落しかけていた寺が復興したとされることから
   始まるという言伝えがあって、彦根と招き猫は
   切っても切れない縁があります。 
 「招福本舗」は、陶磁器・張り子・石作り・土人形
   ・切り絵・イラスト・板絵などなど、さまざまな招き猫
   を揃えて商っています。

      

 左写真は、夢京橋キャッスルロードにある
       お洒落な器のセレクトショップ「うつわや」

 夢京橋キャッスルロードにあるすべての建物が、
   城下町の伝統を継承した格子窓、袖壁、白壁、
   軒庇、切妻屋根などでできています。

     
 夢京橋キャッスルロードの道路は幅約 20mで、
   車道片側 3mに対し、歩道 3m、植栽 1.5m、
   駐車帯1.5m。
   車道部は脱色アスファルトでできていて、
         土のイメージに近い。
   歩道部はさび入り御影石を使用、石畳の雰囲気を
         保つようにしている。
   電線は地中化し、照明器具は黒を基調としたものを
   使用しています。
 整備される以前の道路は、城下町という その生い立ち
   から、道幅が狭く( 6m)、袋小路や折れ曲がった道も
   多くて、商店街の発展を妨げていたようです。

                 

 彦根城には年間約70万人の観光客が訪れます。
   古くさびれた商店街を再生させて集客力を高め、
   観光客に彦根の地場産品、文化、街をより深く
   知ってもらえれば、彦根市の活性化にもつながる…
 夢京橋キャッスルロードは、地元の商店主たちが
   主体となって新しく創り出した街として知られています。


 左写真は「四番町スクエア」の町並み。

 四番町スクエアは、夢京橋キャッスルロード南に隣接。
    ガス燈が映える、
    古き良き大正ロマンの風情が漂う街で、
    食事や買い物が楽しめます。

    四番町スクエアの公式サイトは
              http://www.4bancho.com/

                 
 左写真は、四番町スクエアのパティオ広場にある
                「ひこにゃんの石像」。

 四番町スクエアは、ひこにゃん、ひこにゃんグッズ、
    ひこにゃんキャラクターの町として有名です。
 ひこにゃんは、井伊家由来の赤備えの兜をかぶった
    猫がモデルで、彦根城の築城400年記念イベント
    「国宝・彦根城築城400年祭」のイメージキャラクター。
 ひこにゃん特設サイトは
         http://hikonyan.hikone-150th.jp/
 ひこにゃんは、「彦根市と井伊直弼と開国150年祭」の
    イメージキャラクターでもあります。

     
                           

 左写真は、四番町スクエアのパティオ広場全景。

 四番町スクエアには、
    ゆったりとした憩い空間があります。
    (この小広場は、イベント等多目的に使用できる
     ようにつくられています)。

 四番町スクエアは、
   新しい理念に基づいて再生された街です。

 左写真は、四番町スクエア内にある
          「ひこね食賓館四番町ダイニング」。

 ひこね食賓館四番町ダイニングには、
    彦根産の鮒寿司や地元で採れた新鮮な野菜など、
    彦根の食を楽しめるセレクトショップがあります。

 四番町スクエアは、旧「本町市場商店街」。
    店舗やアーケードなどの老朽化、駐車場の不足、
    道路整備の遅れなどから、顧客の減少や後継者
    不足の問題が発生し、空き店舗が目立つ商店街
    でした。  

            
 左写真は、
    四番町スクエア内にある「ひこね街なかプラザ」。

 ひこね街なかプラザは、四番町スクエアの中心に位置し、
    見所スポットやイベント案内などの「観光情報」から
    商店街の店舗紹介や交通など「生活情報」まで
    様々な情報の集積・発信を行っています。
 「ひこね食賓館四番町ダイニング」と「ひこね街なか
    プラザ」は、四番町スクエアの中核的施設で、
    地元地権者が主となる、まちづくり会社
    「(株)四番町スクエア」が運営しています。


 左写真は、ひこね街なかプラザの1階にある
                「情報サービスセンター」。

 1階には「脳にやさしい音」を体験できる音響スタジオや
    エフエムひこねのサテライトスタジオも併設。
 2階には、キッチンスタジオやフリースペースの
    ギャラリー、会議室などが設けられています。

             
 左写真は、寺町へと続く「四番町スクエア」の町並み。

 四番町スクエアは、
       町の景観が見事なほど統一されています。
 四番町スクエアは、
   地元の若手商店主などが中心となって、
   まちづくり協定を締結し、
   平成10年に創設された「街なか再生土地区画整理
   事業」を活用してできた、新しい街です。

                
 日本のローカル都市の商店街の多くが衰退し、
   再生不能となっている中にあって、
   彦根市の「夢京橋キャッスルロード」や「四番町
   スクエア」は、彦根城という観光資源を活用した
   新しい街おこしを今、始めようとしています。
 「夢京橋キャッスルロード」や「四番町スクエア」の
   これからに期待したいと思います。

 お土産に、「にゃんまる焼き(お饅頭)」と
        ひこにゃんのポストカードと
        ひこにゃんの携帯ストラップを買いました。

         <彦根観光と街おこし>考

 今、なぜ彦根なのか について書きます。

   「どのような街を、どうやって造るのか」という問題は、
     その都市の存亡を決する最重要事案のひとつなので、
     どの都市も、街づくりために最大級の努力を重ねてきました。

   わが街・神戸も例外ではなく、検討に値する「街おこし」例は無数にあります。
     神戸港内にある人工島・ポートアイランド開発(註1)
        第一期(1966年着工)、第二期(1987年着工)あわせて総面積 826ha。
        山を開き、その土を海に移す大規模都市開発で、
           都市開発に先駆的な役割を果たしたとして、
           日本都市計画学会石川賞(1980年)が授与されています。
        開島に合わせ開催された、神戸ポートアイランド博覧会(1981年)は、
           その後の地方博ブームのさきがけとなりました。

     神戸ハーバーランド開発
        旧国鉄湊川貨物駅跡地を再開発してできた街。
        神戸モザイクなど商業施設と居住区域よりなる。

     閉校になった旧北野小学校を再整備した「北野工房のまち
        昭和 6年築のレトロで異国情緒が感じられる校舎を活かした町再生事例のひとつ。
        平成10年7月にオープンなので、今年、まち開設 10周年を迎えます。

     わが北区にも数多くあって、
        民間開発業者主導の都市開発事例としては、
          記憶に新しいところでは、2006年に神戸市北区上津台にできたイオンモール神戸北があります。
        地域主導の都市再開発事例としては、
          阪神・淡路大震災後の有馬温泉(神戸市北区)の街おこしは、
          成功した事例として特筆に値します(註2)。

     特に震災後の神戸には、列挙すればきりがないほど多くの街おこし事例があります。

          (註1)ポートアイランド開発については、
             膨大なる財政支出を伴う、高度成長時代の大型開発で、
               財政赤字と少子化問題(ローカルの土地余り問題)をかかえる時代の
               今日的手法ではなくなりました。 
              もっとも、ポートアイランド開発は神戸にとっては過去形ではなく、
               神戸先端医療や学園都市化など現在進行形の街づくりが続いています。
             都市づくりには百年の計が必要で、
               どこに何をどのように造っていくか、その財政的な裏づけの問題を含めて、
               中長期的視野をもって見ていかないといけないようです。)

          (註2)有馬温泉の街づくりは、
             復興フォローアッププロジェクト「まちのにぎわいづくり一括助成事業」の
               助成を受けて行われましたが、
             この地は「日本三古泉」という恵まれた立地があり、財力豊かなところで、
               成功すべくして成功した事例でしょう。


   わが街・鈴蘭台の街づくりは、
     その中心地・鈴蘭台駅周辺の再開発に未着手なことひとつをとってみても、
        成功しているとは言いがたいようです。
     しかも、わが街・鈴蘭台が直面している問題は、
        全国各地の都市の問題でもあって、
        都市再開発は「ビジョンはあれど、その実現は極めて困難」なのです。
        (たとえば、旧国鉄湊川貨物駅跡地を再開発してできた神戸ハーバーランド開発は
         地権者が単一で、問題が複雑ではありませんでした。)

   もし、彦根市の「城下町の町おこし」が軌道にのって、うまくいけば、
     大型財政出動をともなわない民間主導の町再生の先駆のひとつとなります。
     商店街の再生が、その町の歴史の再掘り起こしに連動します(註3)。
     街再生の担い手が若い人たちなので、次の時代につながる街の発展が期待できます。

          (註3)個人的な体験で恐縮ですが、
              彦根城の建築物には移築伝承が多くあって、
                天守閣は大津城から、西ノ丸三重櫓は小谷城から、天秤櫓は長浜城から、
                佐和口多門櫓(非現存)は佐和山城から、それぞれ移築されたらしい。
              井伊直政はそうすることによって、
                彦根城の築城コスト削減と工期短縮をはかり、
                と同時に、中山道と北国街道が合流する要衝の地から秀吉色を一掃したという。
              私(俳子)はこの史実に大きく心を動かされて、
                このレポートを書く気になったのでした。


   街づくりは、その地がもつ地の利、その地が培ってきた歴史や文化の蓄積力、
          そして、次の時代を先取りした、その地に住む人たちの創意工夫と不断の努力…、
          この三つがうまく交差したところで、初めて可能なのではないでしょうか。

     いい日 旅立ちの記


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