須磨の句碑 芭蕉・須磨寺     *
 須磨寺は真言宗須磨寺派大本山で、本尊は聖観音。
  平安時代初期に光孝天皇の勅願寺として聞鏡上人が
  開山、1100年以上の歴史がある源平ゆかりの寺で、
   「須磨のお大師さん」として親しまれています。

       住所:神戸市須磨区須磨寺町 4-6-8
       電話:078-731-0416
       アクセス:JR「須磨」駅下車 徒歩 13分
             山陽電車「須磨寺」駅下車 徒歩 5分
       公式ホームページ:http://www.sumadera.or.jp/

                               

 源平の庭

  平敦盛と熊谷直実の一騎打ちの場面を実物大の
   モニュメントで再現しています。

                          
 平敦盛首塚(写真左)
   平敦盛は平経盛の末子で、平清盛の甥。
   五位で官職はなかったので無官大夫と称され、源平
   一ノ谷の合戦で熊谷直実に討たれました。享年16歳。
 敦盛は横笛の名手で、鳥羽院より祖父・平忠盛(清盛の父)が
   賜った「小枝の笛」を愛奏していました。
   この笛を復刻した「青葉の笛」が、須磨寺宝物館に
   展示されています。
 敦盛の墓は、胴のない首塚が須磨寺境内に、
   首のない胴塚が一の谷にあります。

                               
 須磨寺「本坊」前の庭(須磨寺書院庭園)の片隅に、
   敦盛を偲んで詠んだ松尾芭蕉の句碑が建っています。
     須磨寺や 吹かぬ笛聞く 木下闇   芭蕉
 須磨寺の背山の緑は深い。日差し強ければ強いだけ木陰も濃い。
   目くらみするほどの木下闇。その深き翳に入ると、
   いずこからか、哀しい「笛の音」が聞こえてくる。
   敦盛が吹く笛の音だろうか? いや、木の葉が風に揺れて
   いるだけかもしれない…。
   中七の「吹かぬ笛聞く」が絶妙の名句です。
 俳子の添え句
     笛響け 敦盛塚の 夏蔭に
     笛の音を 今こそ聞かむ 木下闇 
     下闇を 抜けて首なし 胴塚へ   俳子     

                                 
                「青葉の笛」豆知識

 尋常小学唱歌「青葉の笛」
     作詞:大和田 建樹  作曲:田村 虎蔵

   一、
       一の谷の 軍破れ
       討たれし平家の 公達あわれ
       暁寒き 須磨の嵐に
       聞えしはこれか 青葉の笛
   二、
       更くる夜半に 門を敲き
       わが師に託せし 言の葉あわれ
       今わの際まで 持ちし箙に
       残れるは「花や 今宵」の歌

 
 能「敦盛」と「青葉の笛」
   「平家物語」には青葉の笛の記述がありません。
   敦盛は平家敗走の象徴として死ぬ場面でしか登場しません。
 無官大夫・敦盛の名を高めしめたのは能「敦盛」で、
   敦盛と青葉の笛を結びつけた最初だといわれています。
 能「敦盛」のあらすじ
   敦盛を討った熊谷直実が出家し、敦盛の菩提を弔う旅
   をするうちに、一の谷で敦盛の霊と出会う…
   能「敦盛」は世阿弥が作ったとされています。
 能と並んで武家達に愛好された幸若舞
   「下天のうちに比ぶれば夢幻のごとくなり」という謡が有名。
   織田信長が好んで舞ったとされています。

     須 磨 ・ 句 碑 め ぐ り の 旅


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