戀   恋    (ニ十句)   *

      好きやねん 春曙の 明の星
      春風に 色香のあるを 疑はず
      真盛りの うすくれなゐの 花の下
      細やかな 和心に逢ふ 春の暮
      朧夜や うなじにかかる ほつれ髪
      春慕情 手を振り合へば なほのこと
      五月来る 雨は真珠か サファイアか
      賛美歌や 五月空より 白微光
      君影草 ひと夜の夢の はかなくて
      わが指に とまれや籠の 姫蛍
      渚より 夏の女神の 濡れ出づる
      夏帽の 中にも飛沫 はじけ来る
      寄す波や 喉にはじける ソーダ水 
      空広く 光まぶしき 蝉の夏
      海色に 染まずに行きし 白日傘
      君が名を 呼べば悲しよ 花桔梗
      青い鳥 探しあぐねて 蛍草
      紅萩の 散りて紫紺の 花の屑
      思い出は ほろ苦くして 秋薊
      さよならは 言はずに去りし 霧の中

  俳子の「守破離」俳句


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