と  ん  ど   *

           新年…左義長へ メタセコイアの 並木抜け
              高所にも 届く作業車 とんど組む

              鎮魂の 灯より分灯 とんど焼く
              左義長の火入れや 炎かけのぼる

              とんど焼く 炎にあそぶ 山の風
              山風に もてあそばれて とんどの火

              とんど燃ゆ 子ども泣くほど 竹爆ぜて
              とんど燃ゆ 怒りの火の粉 吹き散らし
              竹爆ぜて 火の色動く とんどかな

              時々は 炎よじれて とんどの火
              とんど燃ゆ 老が頬さへ 火照るほど

              とんど焼く 火の香風の香 煙の香
              とんど焼く 空の青尻 こがすかに

              とんどの芯 崩れて胸の 小昂ぶり
              大ほむら 果てて背裏の 寒さかな

              注連焼くや 炎ふたたび 盛り返す
              丁重に 注連を納めて 厄払ふ

              左義長や 風下の人 きな臭き
              お隣りも とんどの匂ひ つけしひと

              灰まみれ匂ひまみれや とんど果つ
              とんど果つ 熱き余韻を 風にのせ

              ひとり抜け ふたり抜けして とんどの輪
              灰散りて 大地ぬかるむ とんど跡    俳子

              真野響子名誉園長の手により点火



             焼き納めされるお正月飾り

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