冬     木  *

         冬…冬木立 日は輝きを 失はず
           冬木立 光輝は枝を 揺らさざる

           冬木立 向かふ三軒 両隣
           触れし手に 温みをしかと 冬欅

           冬落暉 入れて膨らむ 木立かな
           残照に 梢影なす 冬木立

           冬木立 鳥の塒に 主なく
           入る鳥も 翔つ鳥もなき 冬木立
           鳥を待つ 冬木に赤き 実の熟れて


           枯枝の 網目にかかる 星あまた
           月ひとつ 隠すすべなき 枯木立
           枯木立 小枝の網に 月を掛け

           天と地を つなぐ枯木に 星ひとつ
           枯木星 風がさらひて 雲が中

           枯木には 白き筋ひく 風の音
           冬木芽に 逆立つ風の 白き筋

           裸木や 風のつかまる ところなき
           裸木に 風がもつれて しのび哭く
           裸木や 白き筋ひく 風の棲む

           稜線に 裸木あらは 月出づる
           空うがつかに 裸木のそそり立つ

           風強し 冬木の瘤の むきだしに
           幹に瘤 根元に洞の 冬木かな


           寒天に 魚骨のごとき 枝さらす
           白骨の やうな寒林 枝梢

           寒林の 暗み深むる 星明り
           月出でて 寒林の影 定まりぬ

           発しても 返らぬ木霊 寒木立
           死して見る 景はいかにか 寒木立

           寒林の 影を踏みゆく 影ひとつ
           寒林を 抜けて寓居に 帰りつく   俳子

              大師道(平野谷東尾根側)

                しあわせの村

             烏原貯水池(上流)

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