敗   荷  *

        秋…破蓮 雲ひとつなき 空が下
          み仏に 添ふはかなはず 蓮破る
          寂々と 雨に濡れたる 破蓮

          刀折れ 矢も尽くるかに 破蓮
          蓮破る 敗兵去りし 跡のごと

          敗荷の 茎は折れても 芯曲げず
          禅寺や 敗荷なるも 朴素にて

          敗荷や 折れて倒れて 水に漬く
          よれよれに なりても死さず 破蓮    俳子


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