秋…杜覆ふ 巨木なりしに 茸生ふ
             茸生ふ 魔性の菌を はびこらせ

             茸生ふ 腐蝕のすすむ 倒木に
             茸生ふ 倒木朽ちて 土となる

             毒茸や 月夜の森の 闇に生え
             毒茸や 美しく妖しき 光もち

             空に星 森の深きに 月夜茸
             月光の こぼるる森の 月夜茸
             月光に 光る傘さす 月夜茸

             もののけの 棲むてふ森や 月夜茸
             月夜茸 地霊のゐるを 疑はず

             骨とかす 毒もつさまに 天狗茸
             食はずとも 見れば目の毒 天狗茸

             紅茸や 魔女の館の 森が奥
             森奥に 闇くるころや 火焔茸
             火焔茸 触れなば指の 火脹れて

             鮮赤に 燃え立つ業火 火焔茸
             業火炎々 人寄せつけぬ 火焔茸

             見れば地味 食へば痺るる 笑ひ茸
             笑ひ茸 笑ひとまらぬ 笑ひ人

             栗鼠の餌や 枝先乾く しめじ茸
             観音の 千手のごとし 幹茸

             頼りなき 詮議の末や 毒茸
             倒木と 毒茸との 腐れ縁   俳子

               テングタケ

                 アミガサタケ

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