滴     り  *

            夏…滴りを 秘して静けき 原生林
              神宿る山や 滴り秘めもして

              滴りの 音あるやうな なきやうな
              布引の 谷の奥処に 滴れる

              水まろく 影だに持たず 滴れる
              滴るや 水は落ちても 傷つかず
              玉と落ち 輪と撥ねてや 滴れる

              岩苔の 水づく際辺を 滴れる
              水精は 塵を受けずや 滴れる

              滴るや 地より涙の あふるかに
              滴れる 静思万考 あふるかに


              ハビタブル ゾーンの星や 滴れる
              滴るや 奇跡の星の 片隅で

              犇めきて 我ら住む星 滴れり
              滴りを つゆもこぼさぬ 水の星

              水巡る 水の星より 滴りて
              滴りの 鍾乳石となる 日まで

              滴るや Sustainableな 未来へと
              滴りて いまPerfect Planet

              水惑星 無限宇宙に 滴れる
              滴りて 水惑星の 澄みゆける

              銀河いま 天空深く 滴れる
              宇宙より 滴るごとく 星光る

              滴りて 天宇天空 星垂るる
              悠久の 時や滴り またひとつ


              天水の 蔵して千歳 滴れり
              天水の 地水となりて 滴れる
              天水の めぐりめぐりて 滴りに

              滴るや 大地の鼓動 聞こゆかに
              滴るや 穢れ知らざる 神の水

              滴るや 等圧線の こみし山
              滴りて 森の恵みを 川筋へ

              滴りの 一滴二滴 川となる
              滴りを 集めて迅し 源流川

              滴るや ここに始まる 水の旅
              滴りを 集めて遥か 大河なす
              滴りて 生々流転 海に入る

              滴るや 持続可能な 未来へと
              滴りて 命をつなぐ 水となる    俳子




      前頁(月下美人)へ  この頁のTOPへ  次頁(清水)
  575 俳子ワールド
 俳子の俳句横丁
 神戸観光名所歳時記
 須磨・句碑めぐりの旅
 俳子の守破離俳句
 俳子の独断状
    ホームへ

 俳子のインターネット歳時記 夏


 俳子のインターネット歳時記 INDEX