蝉  取  り   *

            夏…空広く 光まぶしき 蝉の夏
              日輪に 焦がれるやうに 蝉鳴けり

              夏蝉や 赤銅色の こゑ放ち
              腹中を 虚にして蝉の 声高し
              鳴く蝉に 声紋あるを 疑はず

              蝉鳴くや あはれなるほど 尻を振り
              妻恋の 蝉や墓場の 木にも寄り

              樹皮色に 染まりて静か 啞の蝉
              だれにでも 見える高さに 啞の蝉

              蝉鳴くは高く 卵は低く産む
              ニイニイゼミ 木の瘤めきて 動かざる

              もういいよ 蝉さん早く 出ておいで
              蝉鳴けり 蝉取の子の 網が先

              飴色の 蝉殻ひとつ 虫籠に
              少年の 顔して今も 蝉取網    俳子

               ニイニイゼミ(左が雄、右が雌)

                   ミンミンゼミ


                          
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