夏  の  果  *

         夏…水清く 山美しき 晩夏かな
            晩夏光 昔も今も 美し国

            赤茶けて 煮詰まるごとく 晩夏光
            軋みゆく ローカル電車 町晩夏


            夏果の 磯に小さき 忘れ貝
            平磯の 藻屑をひろふ 夏の果

            夏果てて 垂水が浜の 忘れ潮
            磯の辺に 残る足跡 夏終る


            夏の果 まるごと残る 魚の骨
            干乾びし 亡骸ひとつ 夏終る

            夏終る 熱き血潮に 触れもせで
            夏終る 空を悲色に 染めしまま

            夏果てて みのらぬ恋と いふもあり
            寄す波に 消ゆる砂文字 夏終る

            十指より こぼるる砂や 夏終る    俳子


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