夏  の  花  *

           夏…向日葵の 首より垂れて 萎れゆく
             ピカドンの街や 萎るる夏幻花

             噴水の 絶対調和 てふ刹那
             夏の花 散れば民喜の 忌なりけり

             夏花の 散るも静かに 民喜の碑
             夏花の 散りたるあとの 静心

             民喜死す 炎暑炎熱 きはまりて
             民喜生く 炎暑炎熱 尽くるとき

             太陽の 通る道あり 夏花摘む (註)
             悲しびに 底なきことも 民喜の忌

             目を焦がす 火の色深し 夏の花
             遠き日の 石に刻めり 民喜の忌

             (註)民喜は原民喜。「夏の花」の著者。
                原爆ドームの東側に、
                「遠き日の石に刻み/砂に影おち
                 /崩れ墜つ/天地のまなか
                 /一輪の花の幻」の詩碑が建っています。
                民喜が自殺したのは3月13日ですが、
                「花幻忌」「民喜忌」の季は夏です。

           秋…ふるさとの 川に逝く子ら 花桔梗
             君が名を 呼べば悲しよ 花桔梗

           春…被爆の子 水かげろふの 中に消え
             かげろひて 水面漂ふ 死者生者   俳子

                キョウチクトウ

                サルビア

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