今  年  竹  *

            夏…色褪する 竹の狭間を 今年竹
              今年竹 古きが揃ふ 高みまで
              今年竹 風に撓ふも 頼りなく

              雨あとの 空に丈なす 今年竹
              日に焦がれ 風を求めて 今年竹

              若竹を 抜くる風さへ しなやかに
              若竹や 伸びゆくものは 天を向き

              すでに節 もちてしなやか 今年竹
              今年竹 早くも長き 影を引き

              今年竹 人住みかはる 世に習ひ
              若竹や 朽ち竹と根を 同じうす


              竹皮を 脱ぎて夜風に 身をさらす
              竹皮を脱ぐ 十二単を 脱ぐやうに

              竹皮を脱ぐ 我は老肌を 重ね着る
              晩節や 皮脱ぐ竹を 見るのみの

              青々と 古きを超ゆる 今年竹

            秋…百幹の 吹かれて撓ふ 竹の春

            冬…草庵や 障子に映る 竹の影   俳子

                須磨白川の今年竹

            京都嵐山・竹林の小径の今年竹

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