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         夏…白蓮の蕾や はるか天を指し
           濁り絵の中にや 白き蓮の花

           暁光を まとへる蓮や 紅をさす
           朝日影 紅もほのかに 未敷蓮華(みふれんげ)

           白蓮や 泥田の匂ふ 朝まだき
           水あぶく あがる泥田の 蓮清し

           寺池の 濁りゆるさず 蓮の花
           み仏の 光宿すか 紅はちす

           白蓮の 花芯近きに 悟りの座
           白蓮の 一花一仏 後光さす

           蓮ひらく 悲しみ深き ときでさへ
           折れもせず 曲がりもせずに 蓮田風

           仏座す 蓮の高さに 風渡る
           白蓮に 極楽よりの 余り風

           花蓮に座して 阿弥陀の尊けれ
           ほとけ見し 顔して清し 蓮見客

           紅蓮に 雨粒宿る 朝まだき
           白蓮の 雨はこぼさじ 葉にも受け

           蓮の葉に 揺れ惑ひてや 雨が粒
           蓮池の 河童怪しや 屁の河童

           眠り姫 目覚むるがごと 古代蓮
           白蓮の 散りゆく刹那 時とまる    俳子




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