牡  丹 ( 2 ) *

         夏…緋牡丹や おのが重さに うなだれて
           ぼうたんを 咲かせていつも あるじ留守

           ぼうたんの 首は細しよ 剪れば鳴る (雪御所町)
           人の世の 栄華盛衰 ぼたんにも

           牡丹剪る すがるる姿 見るよりは
           牡丹剪る 色香失ふ その前に

           ぼうたんの 咲き疲れてや 香りたつ
           ぼうたんの 萎るは佳人 病むがごと

           ぼうたんの 崩れむとして 闇が中
           崩るるや 牡丹色香を 尽くすとき

           ひとひらの 欠けて牡丹の 総崩れ
           崩るるも 花王が定め 大牡丹

           ぼうたんの崩れて 庭の暮色急
           ぼうたんの 白きが溶くる 夕かげり

           崩れさうで 崩れぬ刹那 牡丹散る
           ぼうたんの 散りゆくきはの 色見たり
           牡丹散る 心乱るる 刹那にも

           ぼうたんの 白の極みに 崩れ落つ
           崩れゆく さまをとどめて 白牡丹

           滅びゆく ものは美し牡丹散る
           終の香に むせて崩るる 牡丹かな

           牡丹散る 惚れた腫れたも 五六日
           牡丹散る 愛に疲れし ひとのごと

           牡丹美し 佳人麗人 寄せつけず
           百年の 恋もさめたり 牡丹散る

           はからずも 崩れて牡丹の 花終る
           終りまで 知らぬが仏 牡丹散る

           気高きは 崩れやすしよ 牡丹散る
           散華せし 牡丹や金の 蕊残す    俳子



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