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          春…激流に あらがひもせず 鮎のぼる
            ふるさとへ 一心一途 上り鮎

            鮎の子の その渾身の 堰のぼり
            堰越ゆる 若鮎はねて 金色に

            小堰を のぼりかねたる 小鮎かな
            易々と鮎の子 鳥に喰はれけり

            良型の 鮎に育てと 稚魚放つ
            生きめやも 流れに放つ 鮎の稚魚

          夏…川底の 影と戯る 鮎一尾
            鮎動く 岩苔色に 川流れ

            清流の 女王然と 鮎泳ぐ
            囮きて 鮎ひるがへる 川の底

            鮎釣れず 迅き流れに ぬめり石
            囮より 小さき鮎の 一尾のみ

            鴨川の 見えざる鮎に 網を打つ
            京町家に 網掛くるかに 鮎を打つ
            老漁師の チャラ瀬に放つ 鮎が網

            細鮎の 跳ぬる姿を 塩焼に
            焼鮎の 脂びかりに 化粧塩

            山峡の 瀬音も入れて 鮎料理

          秋…投網に かかる鮎なき 秋の川
            鴨川の 名残りの床の 昼の膳
            秋料理 平家公達 気取りつつ

            落鮎や 先を急ぐも いぢらしく   俳子

              京都 鴨川・鮎の投網

               鮎の塩焼き

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