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          春…奮闘の 二月の汗を 拭はばや

          夏…汗かきで はにかみ癖の 治らざる
            玉の汗 意にそはぬこと 引き受けて

            いとし子や 乳与ふれば 玉の汗
            眠るのも 一仕事なり 吾子の汗

            汗の子や 抱きて日の蔭 風の道
            母許(ははがり)の 汗の子そばを 離れざる

            豊かなる 胸の谷間や 汗つたふ
            なりたしや 胸の谷間の 流汗に

            父さんの いつも無口で 汗光る
            汗臭く 目つき鋭く 寡黙なる

            老兵は 汗をぬぐはず 下向かず
            ミケランジェロの 青年全裸 汗かかず

            黒光る 青毛に汗の 悍馬かな
            汗の粒 飛ばして迅き 葦毛かな
            溽暑汗 うしの涎のごと 垂れて

            汗滂沱 有馬三山 屋畑尾根
            汗拭ふ 有馬七坂 八峠
            歩みても 頂遠き 汗の人

            汗誇る 毎日登山 発祥地
            帰路難路 もう一汗を かかむかな

            汗かかず 富もて人に 汗かかす
            働くや 光みごもる 玉の汗

            床に染みあり 闘魂の汗ならむ
            粉骨の 汗乾かすな ホ句の道

            人問はば 汗と笑顔の 半生と
            神祝す 汝が汗の 輝く日

            激戦の 勝者に汗の にじみ跡
            汗の身の 乾くいとまの やすごころ

            勝ち負けは 汗出尽くして 後のこと
            大方は 汗かくほどの 成果なく

            汗滂沱 人の体は 穴だらけ
            体臭は わが身が煙り 汗匂ふ

            汗臭ふ エクリン腺を 惑はせて
            美しき汗や 鼻つく臭ひもち

            恋の岐路 汗のべとつく ネックレス
            こんなにも 汗かきをるに 愛渇く

            汗しとど 言ひ寄る顔の 嘘臭く
            流汗の やがて冷たき 汗となる

            汗拭ふ 軒端が陰に 身を入れて
            顔の汗 拭きても汗の 顔残る    俳子

         メトロこうべ わくわくさんぽ道 壁画

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