青     田   *

         夏…風吹かば 風に沈みて 青田波
           里中の 右手も左手も 青田かな

           口笛の 少年ふたり 青田道
           青田道 空まで水の 匂ひ満ち
           野に足らず 青田に余す 峡の空

           見下ろせば 掌ほどの 青棚田
           青田風 村稲荷への 細き道

           義経の 通りし道や 青田波
           天領や 青田の風の おおらかに

           白川や 青田に静か 風の波

           青田水 取られて緩き 山田川
           丹生の 水を豊かに 青田なす

           稲伸びて 青田の水に 虫棲まず
           虫どちも 蛙も棲まず 青田波
           近き世の 青田の青の 毒々し

           ふるさとの 匂ひなりしか 田水沸く
           虫飛ぶや 青田に動く 蛙の目

           青田波 ここが日本の 古ふるさと
           青田昏れ 川一条の 昏れ残る   俳子




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