梅 ( 1 ) * 春…朗報の 届くを待てば 梅ふふむ 時を待つ ときめき少し 梅ふふむ 白梅の ふふめばすでに 香を放ち 梅ふふむ 絵馬に書きこむ 恋成就 天つ日に ゆるびて白し 梅の花 真盛の 梅は真白に 空真青 紅梅の 瑞枝万蕾 まくれなゐ 梅つぼみ 小雨に紅の しづくして 空海の 修法せし地 梅二月 (弘法大師 修法の地) 梅開く 空海の息 かかるたび 白々と 夜は明けそめて 梅二月 空海の あと訪ひたまへ 梅二月 須磨はまづ 天神さまの 梅一輪 (綱敷天満宮) 青空に 近き瑞枝や 梅一輪 目にうれし 世にさきがけの 梅一輪 一輪の 梅の明かりの 確かさに うぶすなの 神が庭にや 梅一輪 奥宮の その裏奥の 梅一輪 梅一輪 精を尽くして 咲きにける いとおかし 白梅恥じて 向ふむき 梅一輪 一処に一花 一華艶 梅一輪 花びらひとつ 欠けしまま 寸切りの 竹花入や 梅一枝 白梅を 一輪挿しに 俳子庵 梅一輪 狭き庵に 香を焚く 梅いちりん 眉を寄せたる 盆栽士 一輪の 梅の明かりの 確かさに 絵手紙を はみ出してゐる 梅一輪 ひと夢に ふたつの慶事 梅三輪 桜より 梅がこころの 世捨人 幹くねる 古木に梅の 五六輪 ひと本に 紅白梅と 咲きにけり 目開けば梅 目閉づれば鳥の声 (綱敷天満宮) 鳴く鳥に 遅れとらすな 梅の宮 釜の 熱き梅粥 須磨天神 願ひとつ 天神さまの 梅仰ぐ 白梅の 光の中に 笑むひとよ 梅白し 天神の空 まぶしくて 紅梅や 神まで届け 祈願絵馬 白梅の 神にぞ誓ふ しるしかや 家古りて 老白梅の 盛りなる 白梅の 開ききりてや 緩びなし 白梅や 紅に入りても 朱に染まず 花芯より 色こぼすかに 濃紅梅 右は街 ひだりは梅や 寄り道す 寄らば白 退らば紅の 梅の花 紅遠見 白は近見の 梅の花 白梅や 近くに寄らば 光りだす 白は下に 紅は目上に 観梅会 前は白 うしろは紅や 梅競ふ 白梅の 奥に紅梅 須磨天神 うしろ手に 矯めつ眇めつ 梅の花 徒長枝を 剪らざるままに 梅の花 あち向くも こち向くもあり 梅白し 梅の香の 彼女つれなし むかふ向き 梅の香に 恋を失ふ ひととなる 花びらの 欠くるもありて 梅の花 俳子 |
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岡本梅林・紅千鳥 |
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