桜 (3) * 春…摩耶が里 灘に長坂 桜坂 (灘区高尾通) 灘が坂 坂は長坂 花が坂 高みより 花に接近 観覧車 (王子動物園) のぼりつつ 花を離るる 観覧車 前見ても うしろ向きても 花万朶 園内の どこに座しても 花が下 花館 宴の刻の 短くて (旧ハンター邸) 花館 異国さびしき 宴びと 花盛る 城に石垣 土塁跡 (花隈城址) 村重は 情の人なり 花に雨 青一天 花もさすがの 奥平野 人問はば 平野が奥の 舞桜 山淋し 城址が上の 花の雲 (諏訪山) 花の色 雲に移して 諏訪の山 正成が 自刃の地とや 花朧 (楠谷) また会はむ 諏訪宇治川の 花のころ (宇治野川) 咲き誇る ころやも知れず 遠桜 あすよりの 花は知らねど けふの花 満開の 花も逆しま 股覗き 花影に わが身ひとつを 置く夕べ 波止酒場 ひとに過去あり 花もあり (元町) 花めづる 最中も鳴けり 腹の虫 花咲くを 見るも切なき 古戦場 (雪御所町公園) 哀しくも 美しき都や 花朧 今生の 花ぞと仰ぐ 雪見御所 もののふは 猛しよ我は 花人に (八棟寺跡) 花の雲 輪田の伽藍を 遠巻きに 和田岬 砲台古りて 花が下 (和田岬砲台) 幕末の 遠き砲声 花万朶 湯殿にて 有馬の花の 品定め (有馬温泉) 花に月 湯に酒あれば 今太閤 花も湯も 褒めてひと夜の 有馬宿 花蔭に 冷ます湯ほてり 有馬宿 極上の 花見疲れに 湯くたびれ 糸ざくら 風に縺るる こともなく 無動寺を 入れて枝垂れの 桜かな 花は須磨 咲きそむころの 池が淵 (須磨) 花震ふ 寺に運慶 仁王像 花を愛で 人を偲びて 須磨古刹 花の影 踏みて古刹が 奥の院 花びらの 影も絵柄に 花衣 花名所 たづね歩きて 須磨に在り 須磨浦や 須磨の花には 須磨の風 贅なるや ひねもす須磨が 花の下 花万朶 ぬけて旗振 山頂へ 桜東風 ここは畿の淵 境川 ロープウェイ 花の雲より 下り来る 花過ぎて 風のやさしき 須磨の関 頃合ひの 花はなけれど 須磨の関 昃りて 残花なまめく 女人堂 月遠く おきて残花の 闇深し 須磨暮れて けふが名残りの 花となる 絶景かな 花また花の 南禅寺 (京都・南禅寺) 大空に 大音響の 桜かな 五右衛門の 鬘ぐらりと 花嵐 死に場所は ここにはあらず 花下に座す 五右衛門の 大見得の楼 花吹雪く 桜みくじ 四百四病の 外なれば (京都・平安神宮) 夢殿の 花影揺れて 君が影 (法隆寺) 花の旅 在来線を 乗り継ぎて 途中下車 前途有効 花行脚] 桜見に 夜汽車に乗りて 秋田まで ブラキストン線 越えて北上 さくら咲く 北国の 花は三日で 満開に 遅咲きの 北の桜は 色濃しと 花さびし ふるさと遠く 学ぶ子に 桜東風 さくら前線 北上す 残花なほ 山に呑まれず 色失せず なまくらに 散るを拒みて 残花なる 散り惜しむ 残花なれば なほのこと 城山の 残花が放つ ほの明かり (諏訪山) 夕残花 しづかに過ぐる 時の韻 落人の 無縁塚へと 残花散る (塩屋・源平合戦戦歿者供養塔) 行き暮れて 孤影蕭然 残花散る 花過ぎの 川の流れの ゆるやかに 花過ぎて またひとつ死に 近くなる 俳子 |
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王子動物園・旧ハンター邸の一般公開 |
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高野山(奥乃院)の枝垂桜 2018.4.22 |
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京都・南禅寺 2019.4.5 |
美山(京都府)の茅葺民家 |
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