桜 (1)   *

             春…君が香や 息より軽き 花衣
               切なしと 思へば恋の 花衣

               咲き満つる 色こそ君が 花衣
               君とゐる ただそれだけの 花の宴

               真盛りの うすくれなゐの 花の下
               花や花 天与の半は おのがもの


               花万朶 塔の影さへ さくら色
               花寺や 花の上にも 花盛る

               明光も 陰影もあり 花万朶
               咲き満つる 花や陰影 深くして

               大それた ことは望まず 花の下
               おもしろや 訪ふたび違ふ 花の色

               円周の 中の華やぎ 花万朶
               円周の 外にも出でてや 花うたげ

               酔ふほどの 酒はなけれど 花朧
               花朧 その後のことは 夢知らず

               咲き満つる 花には花の 薄ら闇
               花ありて 一菜百味 俳子庵


               名はなくも 里には里の 桜かな
               深皺の 幹こそ佳けれ 老桜

               人の上に 花あり寄りて 仰ぐべし
               願はくは 花の上にて 飛ぶ鳥に

               魂さびし 我に注げや 花見酒
               花酔の 俳子つまづく 砂利小石

               飯よりも 俳句が好きで 花行脚
               花行脚 角より古るる 旅鞄

               ふるさとの 風は匂ふか 花の昼
               うぶすなの 霊気漂ふ 花月夜

               艱難も 辛苦もありて 花の道
               この道や 譲り譲られ 花が下

               酔うて寝て 夢に万朶の 桜かな
               めぐり来て 桜大樹に 立ち止まる   俳子

             王子動物園のソメイヨシノ

         神戸市立水の科学博物館・奥平野舞桜

           高野山(奥乃院)の枝垂桜 2018.4.22

               京都・南禅寺 2019.4.5

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