落     椿    *

            春…ひと雫 さきに行かせて 落椿
              散るきはに 音あるごとく 落椿

              くちびるの 紅の色して 落椿
              受粉せし 雌しべ残して 椿落つ

              落椿 われなら深き 淵底に
              落椿 小舟のやうに 流れけり

              蹲踞に ひとつまぎるる 落椿
              苔庭に 置き直してや 落椿


              落武者の かばね累々 椿山 (塩屋・源平合戦戦歿者供養塔)
              誰知るや 戦火に散りし 紅椿

              多聞寺の こぼれ椿や 掃かでおく (北区唐櫃台・多聞寺)
              散椿 修法の地への 道暗し (再度公園)

              墓山や 白き椿も 赤く散る (北区稚児ヶ墓山)
              咲かざれば 散らざるものを 花椿
              椿落つ 稚児ヶ墓山 ガレ場坂
              落ちてなほ 椿の艶を 失はず
              落椿 踏みしだかれて 果つるまで


              落椿 胸背足に 浄め塩
              落椿 朽つればただの 塵の屑    俳子

                        布引五本松堰堤下の落椿


                   
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