水  温  む *

          春…おじさんの 口元ゆるむ 水温む (生田川上流)
            ぬるめども 手には冷たき 川の水

            水温む 川に小流れ 大流れ
            添へ浸す 指の先より 水温む

            水温む 歌うたふかに 川の音
            温みゆく 水の音ゆたか 生田川

            サイレンの 鳴りて運河の 水温む (兵庫運河)
            水温む 兵庫運河の 潮止まり

            水門の 扉全開 水温む (新川運河)
            石椋の 遺る泊りや 水温む

            ぬるみてや 水のよろこぶ 運河淵
            水温む 運河に映る 立姿

            春光に まばたきもせず 地蔵尊(大龍寺・水向地蔵尊)
            水温む 水向地蔵 二十体

            野に寝るや 人の形の 水温む
            水温む 体の中の 水もまた

            身中の 管といふ管 水温む
            水温む 水に心の あるごとく

            水温む 氷室神社の 手水さへ (兵庫区・氷室神社)
            印南野を うるほす疎水 水温む (北区・山田川疎水)

            武将首 洗ひし池も 水温む (須磨寺・敦盛公首洗いの池)
            水温む 敦盛が影 ゆるるかに

            川の水 温みてよりの 虫かばね

            銀河系 水惑星の 水温む
            身中を めぐる水さへ 温むやも    俳子

            兵庫運河と和田岬線の鉄橋

              大龍寺・水向地蔵尊

   須磨寺 「敦盛公首洗いの池」と「敦盛公首検分・義経 腰掛の松」

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