草     餅   *

             春…できたての 草餅や野の 匂ひして
               草餅や 野風の香をば 匂はしめ

               草餅や 鼻に草の香 喉に滋味
               ふるさとの 水は旨きか よもぎ餅

               草餅を ふたつに分けて 幸ふたつ
               草餅の 小さきをふたつ 平らげて

               おおきにと 両手に受くる 草の餅
               草餅に 老が皺手の ためらはず

               むつかしき 顔して老が 桜餅
               草餅に 口元ゆるむ 硬骨漢

               草餅や ぴくりと動く 喉仏
               たちまちに 臓腑に入りぬ よもぎ餅

               辛党に おはぎぼた餅 草の餅
               無造作に 歯型をつけて 草の餅

               溜息か 安堵の息か 蓬餅
               草餅を 涙して食ぶ 齢かな    俳子


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