鮊     子   *

             春…網打ちて 明石の春を 掬ひけり
               いかなご漁 光りの糸を 引きあげて

               網引の いかなご撥ねて 桜色
               いかなごの 水脱ぐきはの 白光り

               しぶき飛ぶ いかなご網の 二艘曳
               大漁や いかなご船の 水尾太し

               春めきて 五彩はためく 大漁旗
               遠きにも いかなご船の 大漁旗

               いかなごの 撥ぬるをねらふ 群鴎
               一寸の いのち跳ぬれば 春跳ぬる

               いかなごの いのち一寸 トロ箱に
               いかなご一尾 一寸寄らば 一万尺

               いかなごの トロ箱浜に 山積みに
               いかなごの 一寸あまた 糶られけり

               死してなほ 目ぢから残る かますじゃこ
               いかなごの 糶られて鈍き 灰緑

               赤腹の いかなご選りて 買ひ求め
               いかなごの 青すぢ忌みて 買ひ叩く 

               いかなごの目あまた 開くまま煮られ
               家づとに 違ふ匂ひや いかなご煮

               いかなごの 目の数ほどの いのち食ぶ    俳子

                 いかなご船

                 いかなご新子

                いかなご くぎ煮

               明石 魚の棚 いかなご くぎ煮店

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