春  の  雪   *

           春…春立ちて 北陸の宿 雪深し (北陸路)
             春雪や 梁きしむ 音のして

             天空に 湧くがごとくに 牡丹雪
             とめどなく 空より湧けり 牡丹雪

             牡丹雪 小鼻の先の 濡るるほど
             雪になり 雨にもなりて 春時雨

             湯けむりに ふれては消ゆる 春の雪
             はだら雪 湯屋までの径 ぬかるみて
             湯気朦々 有馬湯山に 残る雪

             残り雪 屋根に余りて ずり落ちず
             せり出でて 庇に垂るる 残り雪

             積む雪の 早く解けたる 葱根元
             踏みしめし跡より 春の雪潰ゆる

             汚れけり 斑の雪も 畦道も
             陰雪や 踏み跡なきも 薄汚れ
             知らなくて いいことばかり 雪解くる

             奥摩耶の 山襞深く 雪残る
             踏み跡の 上に踏み跡 雪残る

             綿雪の ささりて解けず 針葉樹
             南山を 仰ぎ雪解の 川渡る

             踏みしむる 道のぬかるむ 班雪山
             人去りて 雨ヶ峠の 別れ雪

             ぼたん雪 生田の朱塗り 神殿に
             北野坂 オランダ坂に 春の雪

             湯の町へ 雪の名残を 見に行かな
             名残り雪 心で好きと 言ひながら

             浅春の 睫毛を濡らす ほどの雪
             ひとしきり 降りても積まず 雪の果   俳子

               摩耶山頂の春の雪

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