ぶ ら ん こ *

           春…ふらここや 膝けりあげて 宙を呼ぶ
             鞦韆や 風きりながら 光漕ぐ

             つらきこと ありてか吾子の 半仙戯
             せがむ子をのせ 鞦韆の父となる

             鞦韆を 漕ぎて月まで 恋の旅
             鞦韆を 君ゐる方に 漕ぎ寄せて

             鞦韆や 漕げども君に 近づけず
             ふらここは 横には漕げず 初恋も

             鞦韆や 天に上がりて 地に落ちて
             蹴りあげて 鞦韆すぐに 後戻り

             空を蹴り 尻でも押して 半仙戯
             鞦韆や 遠心力の 外に出でず

             さやうなら 君なきあとの 半仙戯
             鞦韆や 円弧の影を 引きながら

             鞦韆の 台座に残る 肌温み
             ふらここや 人影なきに 揺れもして

             ゐるはずのない子が からのふらここに
             さびし子の 去りてふらここ 揺れのこる    俳子


      前頁(風車)へ  この頁のTOPへ  次頁(桃の花)へ 
 575 俳子ワールド
 俳子の俳句横丁
 神戸観光名所歳時記
 須磨・句碑めぐりの旅
 俳子の守破離俳句
 俳子の独断状
   ホームへ

 俳子のインターネット歳時記 春


 俳子のインターネット歳時記 INDEX