ぶ ら ん こ  *

            春…ふらここや 膝けりあげて 宙を呼ぶ
              鞦韆や 風きりながら 光こぐ

              鞦韆を 君ゐる方に 漕ぎ寄せて
              鞦韆や 漕げども君に 近づけず
              ふらここは 横には漕げず 初恋も

              鞦韆や 遠心力の 外に出でず
              蹴りあげて 鞦韆すぐに 後戻り

              鞦韆の 台座に残る 肌温み
              ふらここや 人影なきに 揺れもして

              つらきこと ありてか吾子の 半仙戯
              さびし子の 去りてふらここ 揺れのこる    俳子


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