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          春…糞まみれ 脂まみれや 牛の虻
            ここよりは 寄る辺なきかに 牛の虻

            傷口に にじむ体液 虻舐むる
            虻舐むる死肉や 匂ひ強くして

            蠅よりも 凄みありけり 虻の面
            うんうんと うなりて虻の 悪天下

            どこゆくか 知るは虻のみ 虻うなる
            虻うなる 置きどころなき 二日酔ひ

            一村が おのが隠れ家 虻逃ぐる
            一指差す 天上天下 虻一匹

            花虻の 羽音静もる 昼下がり
            牛頭の虻や 唸れば虫の王    俳子


                シオヤアブ

                アオメアブ

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