9/29(日)に「秋薫る灘の魅力発見!クリーンアップ&見学ツアー」に参加しました。
   上写真は、東遊園地に集合して、当日の行程の説明を聞いているところ。

   
 「神戸ビエンナーレ2013」のエリア会場となる“ミュージアムロード” のゴミ拾いをしました。
             上写真は、兵庫県立美術館

       「神戸ビエンナーレ2013」のパンフレットと入場券

     
          11/17(日)の神戸ビエンナーレ・メリケンパーク会場。
   会場内には、世界の海を渡り歩いた貨物コンテナが数多く設営されています。
           このコンテナは「40ftコンテナ」と呼ばれていて、
       奥行が約12.0m、幅が約2.4m、高さが約2.8mほどあります。
      このコンテナ内に展示されている作品を見てゆくことにしましょう。
           まずは、「アート イン コンテナ国際展」から…

    
         コンテナは、入り口を暗幕で覆うと、中が漆黒の闇となり、
 この閉ざされた縦長の小空間で、光の芸術ともいうべき作品の展示が可能となります。
            上写真作品の仕掛けは、いたって簡単で、
 白い蓄電シートと、その左右に配置された曲線美豊かな反射壁のみでできあがっていて、
          これにレーザースキャナーから人工光を投射すると、
         刻々に変化して綾なす光の異空間が現出するのです。
 ただ、デジカメ写真との相性は悪く、フラッシュをたくと作品が消えてなくなってしまうし、
     わが未熟な技術力をもってしては、長時間露光撮影もままなりません。

    
 「神戸ビエンナーレ大賞」を受賞した安蔵 隆朝 作 「Light flower of Two faces」。
       この大賞受賞作品の仕掛けは、上写真のようになっていて、
  白い二つの球体がクルクル回転しているところにプロジェクターで映像をあてると…

        きらびやかな光模様が浮かびあがって、様々に光り輝きます。
          それは、まるで光の幻想マジックを見ているかのようで、
 この作品ひとつを見ることができただけで、ここに来た甲斐があったと思えたのですが、
    これをわが低レベル・デジカメで撮ると、またしてもピンボケになってしまって、
   その秀でた出来栄えの片鱗すら見つけだすことができなくなってしまうのです。

 …というわけで、ここでは、写真写りの良かった作品を選んで掲載することにします。

    
  蓄電シートとか、麻糸とかを使わない作品で、照射する光もゆらめくことがなければ、
      わが簡単デジカメ写真も、捨てたものではないと思うのですが、
  これだけでは、「神戸ビエンナーレ2013」の先端性をお伝えすることができません。
 やはりネット(百聞)は一見にしかず、展示会場に出向くしかない…ということなのでしょう。

    
      が、そうした中にあっても、従来手法型の作品にも注目すべきものがあって、
 上写真は無受賞ながらも、、
        「神戸ビエンナーレ」にふさわしき作品のひとつではないかと思いました。
      この作品は、いろいろな角度に組み合わせられた三角形の反射板を
          コンテナの上部と左右両側に張るめぐらせてできていて、
  コンテナ中央にできたトンネル状の空間を奥の方に入っていくと、様々に光り輝きます。
  赤い服を着た人が入れば佳人色に輝き、むくつけき俳子が入れば醜男色に染まります。
 この作品の新しいところは、
        作品の鑑賞者が参加して初めて作品が完成するというところにあります。
      (従来型の作品は作家が筆を置いたところで作品は完成していて、
      鑑賞者はそれを受動的に愛でるだけで、創作に参加することはありません)

    
                  次は書道展。
 井茂圭洞・榎倉香邨をはじめとした現代書道を代表とする作家の作品が展示されています。
 正しい字形や筆法などを意識することなく、自由で独創的な書道表現をめざす…というのが、
        神戸ビエンナーレ書道展の方向性だと思うのですが、
        そして、上写真のような書を良しともするのですが、
 自由な精神が羽ばたくかのような、のびやかな書体で書かれた名筆というものも見てみたい…です。

       
               いけばな未来展。
           コンテナの中はそう広くはありませんが、
   その空間を生け花のみで飾るとなると、意外とだだっ広くて、難しいようです。
 コンテナの中にあっては、茶室の一輪挿し手法も、室内装飾を背景とした従来生け花手法も、
   その伝統の技を踏襲するだけでは、その真価を発揮することができません。
         人も付属調度品もない、花だけのある空間の創生。
         この難題をクリアするための模索が続いています。

   
      中国・天津作家展  陳 軍(中国) 作 「幽幽寒香 2010年」

   
  韓国・光州作家展   Lee Lee Nam(韓国)作 「Where the flowers come from?」
 フェルメールやレオナルド・ダ・ヴィンチの名画を背景に配して展開される"動く映像芸術"。

   
       コミックイラスト展  tarosuke作 「世界の終わり」

   
   コミックイラスト展  奥田一生作 「蠢動」 (神戸ビエンナーレ準大賞)

  
         国内招待作家展  John Hathway作 「反重力町」

          コミック・イラストは、もっと載せたいけれど、残念 !

              子どもたちの寄せ絵

     
   しつらいアート国際展  Cyryl Zakrzewski(ポーランド)作「Blooming Universe」
       神戸の街と海を背景にした「しつらいアート」。
     神戸という都市空間の中で息づくアートの創生というのは、
    まさに「神戸ビエンナーレ」の基本テーマそのものであるわけですが、
     作家が精魂こめて造形した作品を、都市空間の中に置いてみると、
  上写真のように神戸ポートタワーや海洋博物館とマッチしているにもかかわらず、
     作品が意外なほど小さく見えてしまうのは、どうしてなのでしょうか ?  
   …なぞと、雑多なことに思いをめぐらしながら、メリケンパーク会場を後にしました。       

 
             神戸港を巡回する PILOT艇。
    港を航行する船の向こうに神戸都心のビル群が広がっています。
        その手前を横切る高速道路(浜手バイパス)は、
約2万人のランナーが参加して開催されている第3回神戸マラソンのコース(35km地点)になっていて、
 スタートから4時間を経過して、ここを走り行く選手たちの姿がフェンス越しに見えます。
  選手たちが高速道路上を走っているので、沿道の応援はない…と思っていたら、
     選手たちを激励する若い女の人の声が頭上から聞こえてきました。

 マラソンにチャレンジしている人がいる。リサイクル・マーケットで買い物をしている人がいる。
      休日であるにもかかわらず、PILOT艇で働いている人がいる。
       遠くに見えるビルの中で働いている人がいる。
   この都市空間は昼も夜も絶え間なく躍動し、進化・膨張し続けていて、
        そのエネルギーははかりしれず、
      この都市の内包するエネルギッシュさに比べたら、
  アーティストが造形するものは、あまりにも非力で小さいものでしかないことに、
          おのずと思い至るのでした。

       少し疲れていたし、もうすでに昼時過ぎの時刻だったので、
     神戸旧居留地にあるカフェ 「E.H BANK」で昼食をとることにしました。          

     カフェ「E.H BANK」は、元銀行の建物を利用したカフェダイニングバーで、
 チャータードビル(神戸市中央区海岸通9番地)の1階(上写真の向かって左側)にあります。

   チャータードビルの設計者はジェイ・ヒル・モーガンで、1938年(昭和13)に竣工。
      当初は英国のチャータード銀行神戸支店として使用されました。
 チャータードビルの正面外壁にはイオニア式列柱があり、更には、装飾が施された折れ天井、
      全面大理石貼の広大な吹き抜け空間なども現存していて、
  チャータードビルは、神戸旧居留地を代表する歴史的建造物のひとつとされています。 

      カフェ「E.H BANK」は混んでいて、
        店の奥にある金庫待合室でしばし待機することになりました。
  俳子はお金に縁のない衆生にして、銀行の大金庫に入ったことは一度としてなく、
        椅子に座って待つも落着かず、店内の様子は? と見ると、
 壁は大理石貼りにして、吹き抜けの天井からは古りた豪華なシャンデリアが吊るされ…、
         客は明るく談笑しながら昼食をとっています。       

  太平洋戦争末期の空襲の惨禍をまぬがれ、阪神大震災の激震にも耐えて、
 平成の今も、新しい利用価値を見出されて、連綿と生き続けるチャータードビル !
     神戸という都市もまた、不断に進化・膨張し続ける一方で、
     古く良きものを残し、それらからも多く学び続けているのです。    

    カフェ 「E.H BANK」で昼食をとって元気をとりもどしたので、
      神戸旧居留地界隈を少し散策することにしました。
  上写真は神戸博物館の近くからみた東遊園地南の高層ビル群

           小春日の穏やかな昼下がりでした。
       街路樹がビルの谷間で紅葉しているのがきれいでした。
      神戸朝日ホールの前を通って、神戸大丸の方に歩いて行くと、
 旧居留地50番地(現・神戸市中央区明石町48)に上写真のギリシャ風柱頭がありました。

   旧居留地50番地には、かつて旧・三菱銀行三宮支店があったのですが、
    その建物が古くなって取り壊される際に、柱頭の一部が切り取られて、
 同地に新しく建て直された現・三菱UFJ銀行神戸支店の前(交差点脇)に設置されました。

    歴史を超えて遺りつづけるこのギリシャ風柱頭の存在感は圧倒的でした。
           実際よりも大きく、崇高に見えました。
         このギリシャ風柱頭の何がそうさせたのか。
 著名な彫刻家が設計・施工したのか。それとも無名の建築家がこれを造ったのか。
         私は、そのどちらであっても良いと思いました。
     私がこの時、強く思ったのは、このギリシャ風柱頭を造ったのは、
  港町として栄えて来た神戸という都市だったのではないか、ということでした。

        旧・三菱銀行三宮支店の建物を建てるとき、
   それに携わった人たちは、漫然と銀行の建物を建てたわけじゃない。
   神戸の街にふさわしい外観と機能を持った銀行を建てようと念じて、
     このギリシャ風柱頭も造ったに違いない、と思うのです。


 神戸という都市には、いくら頑張っても月並みな俳句しかつくれない山野俳子もいれば、
         ギリシャ風柱頭のような秀でたものを造る人もいる。
      神戸という都市の高みからみれば、両者は同じ都市の住民で、
          その差異はあってなきがごとくであり、
 都市は、古きものも新しきものも、低俗なるものも高貴なるものも、濁れるものも清きものも、
         清濁併せ呑みながら進化し、発展して行く…。
   こうした都市のエネルギーを汲み取ることができない「しつらいアート」作品を
   都市空間に置けば、都市空間の圧倒的な力に負けてしまうほかないのです。

       神戸ビエンナーレが掲げる「しつらいアート」の理想は高いです。
 なぜ高いのか ? というと、それは、神戸が都市としての品格とブランド力を高めんがために(註)、
       神戸という都市空間に構築したいと願い続けてきた高みであり、
        今もって到達しきれていない理想の高みでもあるからです。

      願わくは、若きアーティストが先陣を切って新しき地平を切り開き、
    それに啓示をうけた神戸の人たちが、それぞれの場で、それを現実化する…
         そうした良い連鎖が起こることを期待したいものです。

           この高き理想にチャレンジする人、出でよ !
  旧居留地50番地のギリシャ風柱頭は、そう語りかけているように思えたのでした。


  神戸ビエンナーレ2013~港で出会う芸術祭~ 概要  詳細
       10/1(火)~12/1(日) 10:00~17:00(一部は~18:00まで) 
       於:メリケンパーク、神戸港エリア、兵庫県立美術館・ミュージアムロードエリア、
         三宮・元町エリア 他
  2年に1度開催される芸術祭「神戸ビエンナーレ」。
  4回目の今年は
     現代アートや創作玩具、コミックイラストなど9部門のコンペを勝ち抜いた作品が約150点、
      生け花や書道などの企画展示を含めると、1,000を超える作品が展示されます。
  今年のテーマ:さく “saku”

  ・メリケンパーク(メーン会場)
      世界を旅してきた輸送用コンテナの中に作られたアート作品を展示。
      内容:アート イン コンテナ国際展、 しつらいアート国際展、創作玩具国際展、いけばな未来展、
         いけばな野外展、コミックイラスト展、国内招待作家展、大学作品展、書道展、韓国・光州作家展、
         中国・天津作家展、文化庁メディア芸術祭国内巡回事業、障がい者公募作品展
  ・中突堤中央ターミナル(かもめりあ)
      内容:グリーンアート展、まちなかグリーンアート
  ・神戸港エリア
      遊覧船から神戸港の埠頭や突堤に設置された巨大なアートを鑑賞
      内容:神戸港・海上アート展
  ・兵庫県立美術館・ミュージアムロードエリア
      兵庫県立美術館…「横尾忠則 感応する風景」展
      横尾忠則現代美術館…横尾忠則 肖像図鑑 HUMAN ICONS
      BBプラザ…兵庫・神戸の仲間たち展、現代陶芸展
  ・三宮・元町エリア
      独特の空間を活(い)かした、迫力ある絵画を展示
      元町高架下…ペインティングアート展
      三宮・元町界隈…
        ミュージック&アートステージ、まちなかコンサート、
        まちなかアートギャラリー、兵庫の工・芸・力!~伝統からオブジェまで~、
        神戸アートマルシェ2013、兵庫県いけばな展、
        神戸佳族のアート展、お菓子でアートウォーク
  入場券:セット券…大人(大学生以上)1,800円、シルバー1,500円
       メリケンパーク(乗船券付き)…大人(大学生以上)1,400円、シルバー1,000円 
       兵庫県立美術館…大人600円、大学生450円、シルバー300円
       横尾忠則現代美術館…大人600円、大学生450円、シルバー300円
       BBプラザ…大人300円、シルバー150円
       シャトルバス:メリケンパーク発(ポートタワー下) ⇒ 三宮(代々木ゼミナール前)
               ⇒ 兵庫県立美術館前⇒BBプラザ美術館前⇒横尾忠則現代美術館前
               ⇒ 新神戸(神戸芸術センター前) ⇒ 三宮(神戸花ホテル前)
              ⇒ 元町(神戸プラザホテル前) ⇒ メリケンパーク着(ポートタワー下)
       遊覧船&シャトルバス 時刻表:詳細
  関連イベント:
     神戸ビエンナーレ2013 エンディングJAZZライブ
              11/30(土)・12/1(日)15:00~18:00
              於:神戸ビエンナーレ2013 メリケンパーク無料エリア
       出演:11/30(土)1組目…宮藤 晃妃(ボーカル)、名倉 学(ピアノ)、
                     西川 サトシ(ベース)、三夜 陽一郎(ドラム)
                2組目…スイング・ジャズ・クルーズ
                3組目…宮藤晃妃さんとスイング・ジャズ・クルーズによるセッション
          12/1(日)1組目…塚崎 優子(ボーカル)、多田 恵美子(ピアノ)、
                    村田 博志(ベース)、福田 典征(ドラム)
               2組目…satoko(ボーカル)、清水 武志(ピアノ)、
                   大塚 恵(ベース)、武井 努(サックス)
               3組目…石田 裕子(ボーカル)、長井 美恵子(ピアノ)、佐々木 研太(ベース)
  問合せ:神戸ビエンナーレ組織委員会事務局   電話. 078-322-6490  FAX. 078-322-6136
  特集・神戸イベント写真集
 神戸ビエンナーレ 2007
 第41回 きたきたまつり写真集
 神戸ジャズストリート 2011
 神戸まつり 2011
 神戸マラソン 2011
 灘の酒蔵探訪 2009
 湊川神社楠公武者行列 2007
 神戸南京町春節祭 2007
 神戸花鳥園ガイド
 神戸空港開港 2006.2.16
   ホーム

  神戸ビエンナーレ2013


 神戸ビエンナーレ2007   神戸ビエンナーレ2013