2022年 夏 ( 2 ) * |
樟若葉 生田の森に 薄日さす |
古き家の 形がままに 蔦若葉 |
それぞれに 丈を違へて 草若葉 |
庭若葉 君にぞ開く 窓がある |
テラニウム ライトに浮かぶ みどりの夜 |
青と黄の 国旗を振れば みどりの夜 ウクライナ戦争によって、21世紀の戦争の野蛮と狂気と 悲惨が、如実のものとなりました ! |
ウクライナ 国歌悲しも 五月闇 ウクライナは滅びず,その栄光も,その自由さえも! …一部略…我等の敵は日差しの下に浮かぶ霧のように消え失せるだろう 兄弟よ,我等自身の国を統治しようではないか。…以下略… |
霊叫ぶ カティンの森の 木下闇 ポーランドは1939年、ナチス・ドイツとソ連の両国によって攻撃され、 全土が占領下に置かれた。1940年、ポーランド軍将校など 22000人の捕虜が、ソ連軍によってカティンの森で虐殺された。 |
voi ch'intrate みどりが中の 地獄門 国立西洋美術館 |
書開けば 伐り倒されし 新樹の香 |
薫風や 時代を映す 街並みに |
薫風や どこでもドアを 開くかの |
窓開く 五月の空の 明るさへ |
窓開けて 五月の海を まのあたり |
風五月 シャネルグッチに ルイ・ヴィトン |
あえいうえおあお 五月の空へ 老が声 |
十里飛び 五月の蠅が うなり来る |
街薄暑 胸まで届く 束ね髪 |
空飛ぶや 一本釣りの 初鰹 |
腑抜けしよ 神戸で食す 初鰹 |
深炒りの新茶や 香り濃く深く |
方丈の 一味同心 新茶のむ |
新茶のむ 臍に納むる 侘びと寂び |
直心の 交わりあらば 古茶の庵 |
わが胸に 棲むひといづこ 君影草 |
茅花流し 藍那が原の なだらかに |
紅薔薇の花芯 ひかりの渦をなす |
紅薔薇の咲くか ロシアンルーレット |
黒薔薇の ブラックホール クライシス |
薔薇の香や 小鼻を寄する までもなく |
カルミアの 百花つどひて 一花めく |
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