蝉の穴
 
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     2022年 夏 ( 16 )   *  
 生き死にを 云ふも切なき 被爆者忌
 被爆者忌 いかりを黙に 封じこめ
 ただ祈り ひたすら祈る 被爆者忌
 諦念の 重きに耐ふる 被爆者忌
 紙の音 立てて哭く鶴 ヒロシマ忌
 折鶴に こむる祈りや 原爆忌
 原爆忌 紙折る鶴の 影走る
 炎天へ 縮みつ消ゆる 紙の鶴
 夏寒し とはに飛べざる 折り鶴も
 折鶴の 影にひかれて 蝉墜つる
 爆心へ ねぢれて乾く 蝉むくろ
 蝉穴や 空も空抜く 穴を持ち
 蝉鳴くな 母子像の空 ひび割るる
 原爆忌 祈るだけでは 叶はざる
 いつまでも 頭垂るるな ヒロシマ忌
 非力なる 力合せて ヒロシマ忌
 ヒロシマ忌 弱きものらが 手をつなぐ
 共生や ひまはりの種 ポケットに
 恩讐を こえて繋がれ ヒロシマ忌
 戦争で 育つは憎悪 ヒロシマ忌 
 ヒロシマ忌 憎悪は憎悪 しか生まず
 ヒロシマ忌 戦争遺棄の 気概持ち
 原爆忌 被爆ドームに 千の風
 万の日を 受くる慰霊碑 ヒロシマ忌
 ひまわりや 被爆の地にも 光満ち
 流燈や 瞬時に消えし 魂のせて 季:秋
 万燈や 死者の数だけ 連なれる
 流燈の 闇に迷へば 川濁る
 流燈の 灯りどこまで 天宇まで
 流燈の のぼるに遠き 空のあり
 流燈の あへなく消ゆる 空が果て
 流燈の 行く末はるか 星となる
 流燈の 末は夜空の 星が屑
 いくさなき 世をばつくらむ ヒロシマ忌
 ヒロシマ忌 乳の香りの 赤子抱く
 生きめやも 被爆が蝉の 末裔も
 異郷にて ひとりで悼む 原爆忌
 異郷にて 何もなさざる 原爆忌
 デラシネの 我を淋しむ 夏の夕
 夏果の 磯に魚の 溺死体
 夏空へ 一句一字の つぶて撃つ
 わが草矢 受けてみよやと 句を放つ
 一本の鉛筆 万の愛の夏
    松山善三作詞の『一本の鉛筆』は、
    「第一回広島平和音楽祭」参加曲で、美空ひばりが歌った。
 あの夏の ただのひとつの 貝かけら
 夏休み 川に流せし 草の舟
 観光船 岬まはれば 夏終る
 絵日記に 花丸ひとつ 夏終る
 さよならの 指にこぼるる 夏の砂
 夏果の 廃寺が手水 水腐る

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