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      2021年 冬 ( 1 )   *  
 みどりなすは 昔のことよ 木の葉髪
 木の葉髪 幼なじみに 会うときも
 溪谷や 雲踏むごとき 落葉道
 存らうて 今日晩年の 落葉積み
 死神の 留守てふはなし 先無明
 野の隅に 押しひしがれて 枯竜胆
 竜胆の 枯れて野末の うらぶるる
 南へと 傾ぐ風ぐせ 枯尾花
 蕭蕭の 風に古りゆく 枯尾花
 終に行く 道は細きか 枯尾花
 枯菊や 色を残すも 混じりゐて
 世をはづれ 道をはづれて 大枯野
 ゆきゆきて 枯野の景の 外に出でず
 死ぬために 雌に寄る雄 枯蟷螂
 閼伽水を 舐めて冬蝶 飛びたてず
 言の葉は 落ちてゆく葉や 吹けば飛ぶ
 落胆の 胸の奥まで 冬ぞ来ぬ
 去りゆくは とはに帰らず 須磨は冬
 裸木や 白き筋ひく 風の棲む
 裸木に 風がもつれて しのび哭く
 稜線に 裸木あらは 月出づる
 空うがつかに 裸木のそそり立つ
 風雲急 明石海峡 夕時雨
 山時雨 極楽茶屋の 軒狭し
 尻向けて 股より覗く 冬の虹
 冬の虹 あすは良きこと あるやうな
 いち抜けの 少女小走り 冬夕焼
 叱られに 帰る家路や 冬夕焼
 侘助の 一輪挿しに 叶ふ句を
 雪虫や どこやも知れぬ いくさ悲話 兵庫区平野
 冬蛾這ふ 空の重さに 耐へかねて
 冬蝶に 隠せぬ死相 ありにけり
 冬鬼燈 思ひ出みんな 過去分詞
 麦を蒔く 空に光の 兆すとき
 行きよりも 帰りが楽し 七五三
 軽鴨の モンローウォーク 池小春
 蜜柑捥ぐ 高きに生るは 爪立ちて
 泥田より 大腿骨ぞ 蓮根掘る
 冬蓮根 穴は隣りて 交はらず
 焼薯や 大地の匂ひ 湯気なして
 神もまた し損じたまふ 枇杷の花
 あるだけの 光集めて 冬桜
 鮟鱇の 骨くだくまで 吊るし切れ
 針をもて つつきてみたし 河豚の腹
 海綿の 死するを嗤ふ 海鼠かな

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