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      2021年 冬 ( 3 )   *  
 鬼ごつこ 追はれて逃げて 冬夕焼
 いち抜けの 少女小走り 冬夕焼
 叱られに 帰る家路や 冬夕焼
 冬夕焼 押し競の子ら 散りぢりに
 刻々と タイムラプスの 冬夕焼
 冬夕焼 思へば遠く 来たりしよ
 鬼来るな 冬日落つまで 隠れん坊
 冬落暉 滅びを急ぐ もののふに 兵庫運河
 翁忌や 今も俳諧 不倒翁
 侘助の 一輪挿しに 叶ふ句を
 冬の日を 翅にたたみて 蝶飛べり
 閼伽水を 舐めて冬蝶 飛びたてず
 死に際を ひと光りして 冬の蝶
 冬蝶の 白き鱗粉 死化粧
 冬蝶に 隠せぬ死相 ありにけり
 日溜りの 冬蠅なれば 宥しおく
 冬蛾這ふ 空の重さに 耐へかねて
 破れ囲に 死なず動かず 冬の蜘蛛
 雪虫や どこやも知れぬ いくさ悲話 兵庫区平野
 冬鬼燈 思ひ出みんな 過去分詞
 麦を蒔く 空に光の 兆すとき
 行きよりも 帰りが楽し 七五三
 軽鴨の モンローウォーク 池小春
 泥鰌掘る 群れて眠れる 泥天使
 泥田より 大腿骨ぞ 蓮根掘る
 この疲れ ただ事ならず 蓮根掘る
 冬蓮根 穴は隣りて 交はらず
 大根引く おつとどつこひ べたり腰             
 大根引く うんとこどつこ うんとこさ
 蜜柑捥ぐ 高きに生るは 爪立ちて
 皮を剥ぐ 蜜柑の尻に 爪たてて
 蜜柑むく おのが頭皮を 剥がすごと
 脱皮せよ 蜜柑の皮を むくやうに
 薬味にと 刻むも細く 九条葱
 白きより 青き先へと 葱きざむ
 イプセンの ノラにもなれず 葱刻む
 妻と吾の パワーバランス 葱刻む
 悔ひなしと いふにはあらず 根深汁
 人の世を 生くるも斜め 葱刻む
 煮えきらぬ かぶらのやうな 男かな
 切干や 乾きて軽ろき 我もまた
 箸休めには 大根の甘酢漬け
 冬料理 プロメテウスの 火を燃やし
 焼薯や アルミホイルの 薄焦げて
 焼薯や 大地の匂ひ 湯気なして
 あるだけの 光集めて 冬桜
 寄り目かも 鮃かれひの あいの子は
 鮟鱇の 骨くだくまで 吊るし切れ
 河豚ふくる ややこかはゆや あっぷっぷー
 針をもて つつきてみたし 河豚の腹
 河豚毒に あたるがごとき 旨さかな
 手がはえて 蟹の足食ふ 冬の宿
 囚はれの なまこ憤怒の 水を吐く
 あつぱれや 海鼠切られて 潮を吹く
 身の内に 心がふたつ 海鼠喰う
 海綿の 死するを嗤ふ 海鼠かな
 開墾の 畑を捨てたる 農の冬
 遺体なき 柩重しか 枇杷の花
 神もまた し損じたまふ 枇杷の花

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