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2021年 冬 ( 2 ) * |
隠沼に 墜ちてたちまち 浮寝鳥 |
ぶつかりても 共に乱れず 鴨の陣 |
時とまる ぼどの潜水 かいつぶり |
平らかな 水面破りて かいつぶり |
闇よりも 黒き水あり 冬の沼 |
梟や 闇のふくらむ 森を飛び |
波寄する 浜の千鳥の 脚長し |
刻々と タイムラプスの 冬夕焼 |
錨泊の 船にくきやか 師走の灯 |
立喰ひの 客にぶつかる 師走かな 神戸南京町 |
淀川や 川より低き 冬燈 |
冬帽を 脱ぎても素顔 そこになく |
人混みに まぎれて去りぬ 冬帽子 |
セーターの 膨らむ方に 日が当たり |
セーターや 心のいびつ 隠しくれ |
蒲団干す 寝相悪きを さらすかに |
漱石忌 髭豊かなる デスマスク |
初氷 手水舎の水 透き通る |
赤き実の 綺羅を封じて 初氷 |
霜降るや 星の雫を 凍らせて |
十二月 街に横丁 裏通り |
ふところの 財布の中も 十二月 |
財布には 小銭じゃらじゃら 十二月 |
キャッシュレスとは 貧のことかと ボケの冬 |
短日の 影につまづく 日なりけり |
冬月や 死より生まるる 生もあり |
闇汁や 狸煮られて 薄嗤ふ |
湯豆腐の 欣喜雀躍 煮あがりぬ |
熱燗に 眼輪筋を 緩めけり |
熱燗や 泳ぐ真似して 遠家路 |
痴話げんか 沢庵かめば 大き音 |
冬至の夜 養生訓を 手放さず |
終ひ湯や 腑抜けの柚子を 遠ざけて |
笹の葉の 平らに霜の 花盛 |
数へ日に 小銭数へて 日を読まず |
数へ日や 指折る孫の 片ゑくぼ |
年の瀬の 銀座通り 商店街 |
年の瀬の 表通りの 店閉まる |
欲捨てて 欲なほ残る 年一夜 |
除夜詣 五欲滅する こともなく |
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