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      2021年 春 ( 16 )   *  
 ここが好き 目高が泳ぐ 里の川
 池石に のりて静かや 亀の春
 潮干潟 遠浅の水 平らかに
 泡の上に 泡吹きあげて 汐まねき
 汐まねき ラジオ体操 音頭かな
 寄住虫の 脚は十本 宿運ぶ
 殻でかき寄居虫 波にずり落ちぬ
 寄住虫に うちの宿六 後しざり
 寄居虫の 抜け殻ひとつ 忘れ潮
 魅入られて 磯巾着の 触手へと
 逃れ来て 磯巾着の 罠の中
 魚もがく 磯巾着の 毒手なか
 時速零超 いそぎんちゃくの 足動く
 服脱ぎて みんな健やか 磯遊び
 春磯や 山幸彦も 貝採りに
 鉢伏の 山裾洗ふ 春の潮
 瀬戸内の 春の潮は 浜に沿ひ
 波うねる 春のめまひの 続くかに
 親指の 指紋の中の 春の渦
 春潮や 沖ゆく船の ひと並び
 春の海 小舟に寝れば 柩めき
 人魚姫 ゐるやもしれず 春の海
 蘆の角 先の尖るを 風が砥ぐ
 銃眼を のぞけば田打の 民がゐる
 春雷や おのころ島の 天垂れて
 春雷は 天に帰らず 地に落ちず
 狼が 細目を開けて 春の闇
 春闇に ウラングラスの 微発光
 暗愚には 春闇よりも 深き闇
 千体の 千手観音 春の闇
 観音の 後ろの正面 春の闇
 鍵穴の 向かふの部屋も 春の闇
 送信の ボタンが先の 春の闇
 春燈の うるみて闇の 和らげる
 春闇に 盲ひしひとや 三味が音
        倚松庵&「春琴抄」
 をみなとは げに不可思議な 春の闇
 子とろ子とろ うしろの正面 春の闇
 春の夜や やはらかきもの 横たはる
 霾や シルクロードの 香りして
 霾や 花咲か爺の 指が先
 霾や 憂き世の塵の 闇が上
 霾や 電子回路の 迷路にも
 雲間さす 光で動く 春の塵
 払はざる 机上春塵 稿遅々と
 せがむ子をのせ 鞦韆の父となる
 鞦韆を 漕ぎて月まで 恋の旅
 鞦韆や 天に上がりて 地に落ちて
 空を蹴り 尻でも押して 半仙戯
 鞦韆や 円弧の影を 引きながら
 おのが影 あとに残して 半仙戯
 さやうなら 君なきあとの 半仙戯
 ゐるはずのない子が からのふらここに
 ふらここの 鎖ねぢれて置き去りに
 春の宵 刺ある花を 胸に抱き
 春の夜に 蕾のやうに 開く五指
 春の夜や 言葉にすれば 嘘になる

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