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    2021年 新年・冬 ( 6 )   *  
 降る霜の 浮遊霊めく 星の夜
 灯さねば 心も凍つる 霜の夜
 霜の夜や こころはげしき 人と会ふ
 草の葉の かがやく鎧 霜の花
 霜白し 清貧といふ 貧しさに
 燃えながら 凍つる炎の 深揺らぎ
 白々と マイナス五度の 寒月光
 寒月光 白く耀う 石舞台 杉本博司 「江之浦測候所」
 寒月下 君はいづこか なに思ふ
 寒三日月 深き闇より 光堂
 寒雷や 雄ねじ雌ねじの 噛みあはず
 寒雷や 天上の昏 きはだたせ
 酷寒の 闇にも鳥は 目を閉ぢず
 啓示乞ふ オーロラ燃えつ 凍つる夜に
 極北の 空を廻して 寒北斗
 寒北斗 天動説の 使徒となり
 銀河凍つ 天体地図の ひび割れて
 寒星や 姥捨山の 頂に
 いざ行かむ 姥捨山の 寒き洞
 姥捨の洞や 這入れば冬ぬくし
 落つる首 それはさておく 寒椿
 監督に 肩抱かれをり 負けラガー
 外套に 包みきれざる 志
 庭未明 端より氷る 池の水
 蝉氷 羽化もできずに 水と消え
 暁光の 曲りて抜くる 氷柱かな
 軒氷柱 曲りて届く 朝の日矢
 朝日さす 切つ先冴えて 軒氷柱
 手前にも 横にも増えり 崖氷柱
 したたりつ 凍りつ軒の 氷柱なす
 
 
 時折は 氷柱しづくの 軒が下
 少しづつ 違ふしづく音 軒氷柱
 しづく音や 氷柱はいつも 不揃ひで
 てのひらに 氷柱しづくの 二三滴
 氷柱撫づ 指に温みの あるかぎり
 月影の 細れば太る 草氷柱
 細りゆく 森の泪か 草氷柱
 草氷柱 夢のやうなる 娼婦論
 幻獣の 牙はかくやも 滝氷柱
 桃色に 樹氷かがよふ 朝まだき
 死に顔を ほめて凍てつく 通夜のひと
 鍔迫りの 血潮の滝の 凍りけり
     『近江源氏先陣館―盛綱陣屋―』より
 行き倒れ マンモスのごと 滝氷る
 凍滝や 巌に白き 髭のごと
 氷瀑や 閉じ込められし 音聞こゆ 有馬 七曲滝
 凍蝶は動かず 薄き日に痴れて
 凍蝶の 破れし翅を 風が刺す
 羽凍てし 蝶はいづこに 休むやら
 強霜の ケージの鶏の 湯気卵
 ゴミ袋 破りてあさる 寒鴉
 野の果ての そのまた果ての 寒鴉
 鴉啼く 寒の刺客の 影宿し
 寒鴉 鳴けば影飛ぶ 無縁墓地
 捨て台詞 残して逃げぬ 寒鴉
 本堂に 迷ひこみたる 寒雀
 寒雀 はねてぞ潜る 赤鳥居
 寒鶯や 歌を思ひて 声も出ず

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