とんどの火
 
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    2021年 新年・冬 ( 4 )   *  
 手を入れて 手袋五指の 立ちあがる
 罪深き身かも 手袋噛みて脱ぐ
 手袋を 脱ぎて気迷ふ 細き指
 手袋の 片方失せて 魂逃ぐる
 手袋の 似ても似きれぬ 右ひだり
 手袋を とればネイルの 徒な色
 魂抜けの 紙屋治兵衛の 頬被
      『心中天網島~河庄・紙屋内』より
 忠兵衛の 人目をつつむ 頬被
      『冥途の飛脚』より
 なに隠す つもりもなくて 懐手
 騙し絵に 騙されまじと 懐手
 髭面を なでて思案の 懐手
 懐手 してより思案 行きづまる
 懐手 立ち往生の 弁慶も
 懐手 すれば手に入る 第二の手
 気迷ひの 確志に変はる 懐手
 マネキンは 細身細腕 冬コート
 毛皮着て 女優のやうに 腰をふる
 毛皮着て 君はキュートな 小悪魔に
 ハーレー颯爽 マフラーなびかせて
 後ろより ブーツかつこつ 迫り来る
 腰ふりて ロングブーツが 老いを抜く
 底音を 高く鳴らして 黒ブーツ
 愛用の 深皺多き 革ブーツ
 ひれ伏して舐めな ブーツの爪先を
 長き脚 ななめに折りて ブーツ脱ぐ
 滑革の ロングブーツの へたれあふ
 皮革ジャケツ 羽織りて男 けものめく
 着ぶくれて 事決めかねて 主なる
 着ぶくれて おどろおどろの 乱歩読む
 高架下 商店街を 着ぶくれて
 着ぶくれの店主 昭和の匂ひして
 寒中や ヒートテックの 肌触り
 冬籠る 合はせ鏡の 迷宮に
 冬籠る アンモナイトぞ 大理石
 冬日向 アンモナイトは 時を超え
 奥須磨の 雪夜の闇に 翁面 車大歳神社
 とんど焼く 空の青尻 こがすかに
 とんど燃ゆ 怒りの火の粉 吹き散らし
 灰まみれ匂ひまみれや とんど果つ

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