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2021年 新年・冬 ( 4 ) * |
悴むや ヒートテックの 肌着着て |
灯をともす 指の先まで 悴めり |
山中の 闇は怖しよ 星凍つる |
寒三日月 銀のやいばが 空を斬る マンガ「鬼滅の刃」の累計発行部数1億2000万部突破 |
尾鰭なき鮪や 凍つるまま競られ |
寒厨や 魚の死体を 横たえて |
泣きたしよ 溢るる泪 凍るまで |
寒卵なれど 産みたて赤卵 |
温めても 孵ることなし 寒卵 |
生牡蠣の 焦熱地獄の 汁すする |
寒菊や 枯れて晩節 飾りたる |
寒椿 若き胸にも 夜叉が棲む |
肩押して スケート選手 送りだす |
寒燈 柩のやうな 箱電車 |
寒燈を 消してひと日を 終へにけり |
初焚火 煙ばかりを 燻らせて |
縄電車 焚火の駅に 列をとく |
夜焚火 縄文人の 貌をして |
火の消ゆる 際はさびしも 榾をつぐ |
焚火榾 くづれて火の粉 舞ひあがる |
夜焚火や 心に燃ゆる 炎は失せて |
火が紙を 腐食する冬 手紙焼く |
先の世に 急ぐがごとく 風花す |
古校舎 入れて縄跳 日暮れまで |
日向ぼこ 人は孤ならず 隣あり |
日向ぼこ 噂話に 花咲かせ |
同じこと 何度も問ひて 日向ぼこ |
日の遊ぶ 池の明かりぞ 障子越し |
風の音や 障子明りを 透けてくる |
冬の日に 透かす十指の さびしけれ |
日脚伸ぶ 四点杖を 突く老婆 |
豚まんの 湯気まで喰うや 冬ぬくし |
冬ぬくし 太極拳の ゆるき時 |
蠟梅の 明けてまもなき 日の雫 |
白辺路の 薄日集めて 野水仙 白川 |
崖下の こんなところに 冬菫 |
鳥を待つ 冬木に赤き 実の熟れて |
冬鳩の 喰はれて残す 羽と骨 |
金継ぎの カップがひとつ 春隣 |
腹の子に 添ふる手やさし 春隣 |
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