冬すみれ
 
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    2021年 新年・冬 ( 11 )   *  
 明と暗 ふたつに分けて 障子締む
 日の遊ぶ 池の明かりぞ 障子越し
 庭池の 日の斑ゆらめく 白障子
 白障子 風のそよぎに 影揺れて
 風の音や 障子明りを 透けてくる
 影はとめ 光は通す 白障子
 光にも 影にも映えて 白障子
 手影絵の 狐がこんと 白障子
 騙し絵を 映して静か 白障子
 なかなかに 詰めれぬ間合ひ 白障子
 白障子 白磁の影を 薄く置き
 白障子 光と影の 綾なせる
 白障子 夜更けてよりの 白き闇
 綾取りの 綾取るあとの 冬日向
 冬の日に 透かす十指の さびしけれ
 日向ぼこ 生老病死 苦にもせず
 日時計は 狂はぬ時計 日脚伸ぶ
 日時計に 曇りて晴れぬ 日ぞ永し
 日脚伸ぶ 四点杖を 突く老婆
 日脚伸ぶ 曲りくねりの 道遠し
 日脚伸ぶ 手足伸ばして 深呼吸
 日脚伸ぶ 後ろに跳べぬ カンガルー
 速達と 言ひて遅日の 郵便夫
 豚まんの 湯気まで喰うや 冬ぬくし
 水槽の 小魚巨大魚 冬ぬくし 須磨水族園
    大水槽の魚が、喰う、喰われるの関係にない不思議…
 冬ぬくし 時空を超ゆる 丹波竜 兵庫県立人と自然の博物館
 白亜紀の 恐竜化石 冬ぬくし
 卵産む 哺乳類ゐて 冬ぬくし
     原獣亜綱カモノハシ目ハリモグラ科のハリモグラ
 冬ぬくし 老いぼれ象の 大いばり
 冬ぬくし 子カンガルーの ボクシング
 冬ぬくし 鼻づらでかき スヌーピー
 冬ぬくし 猫の足裏の 肉厚し
         シャープ ハッシュ
 井上さんの # に # 冬ぬくし
 見も知らぬ ひとよりお辞儀 冬ぬくし
 冬ぬくし 太極拳の ゆるき時
 冬ぬくし グーの幼ナに チョキを出し
 言や良し されど春まだ 近からず
 湯冷ましは 胃にやさしくて 蒲団なか
 朴の木の 冬芽一寸 天を刺す
 蠟梅の 明けてまもなき 日の雫
 探梅や 細き坂道 曲り道
 白辺路の 薄日集めて 野水仙 白川
 己が影 水に映して 水仙花
 水仙や ナルシスの影 水に揺れ
 崖下の こんなところに 冬菫
 垂直的 花のありなば 冬椿
      田村隆一詩集 『言葉のない世界』 より
 朽ちし木の うろに越冬 羽虫かな
 黐の木の実や 鳥好む色となり
 鳥を待つ 冬木に赤き 実の熟れて
 冬鳩の 喰はれて残す 羽と骨
 白鳥の 長き助走や 水痛む
 湖の さざなみ静か 春隣
 金継ぎの カップがひとつ 春隣
 歯ブラシの 毛先の曲がる 春隣
 腹の子に 添ふる手やさし 春隣
 あの子寄る こども食堂 春隣
 人文字の できて壊れて 春隣
 来る春を 待てば六甲 光さす
 春近し 赤子は手足 ばたつかせ
 あるだけの 豆をぶつけて 鬼やらひ
 逃げまどふ 鬼はがに股 節分会
 鬼ゐぬに 外に撒く豆の 五六粒
 身の内の 鬼にも分かつ 年の豆
 冬尽くや ヘリコプタより 札舞ひて
 愚かなる ことを続けて 冬極む

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