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      2020年 夏 ( 21 )   *
 801  土用波 浦曲の海は 色なさず
 802  朝涼に 不快検温 電子音
 803  待つことに 飽きて幾日 秋隣
 804  浜散歩 終らぬ夏を うとみつつ
 805  夕凪や 沖を動かぬ 遠白帆
 806  風生まれ 風また死する 蜑港
 807  うつし世の 憂ひは遠し 海夕焼
 808  夕入日 終らぬ夏を 海に入れ
 809  川面這ふ火よ ピカドンの夏炎ゆる
 810  炎熱に 川さへ炎ゆる 熱地獄
 811  雷雲か 瓦を叩く 黒き雨
 812  生きてあれ 死すことなかれ 夏の花
 813  親が死に 妻子も死にて ピカドン忌
 814  名も知れぬ 屍焼きしと ピカドン忌
 815  穴掘りて 埋めて合掌 ピカドン忌
 816  遺骨なき ともがらふたり ピカドン忌
 817  ケロイドの 跡もあらはに ピカドン忌
 818  ピカ一瞬 傷悲終生 原爆忌
 819  ひと夏の 汚れちまつた 悲しみに
 820  原爆忌 万にひとつの 声を聞く
 821  片蔭の ねぢれて溶けて 爆心地
 822  忘るるな 軍都が末の 原爆忌
    俳句では、例えば 正岡子規に「出陣や桜見ながら宇品迄」
    という句がある。子規が従軍して中国に行ったのは、
    明治二十八年 (1895)。随分 むかしから軍都だったんだ…
 823  原爆忌 地獄見て来し 貌をして
 824  一度とて 祈ることなし 原爆忌
 825  ふるさとを 出づればひとり 原爆忌
 826  原爆忌 折鶴の羽 折れしまま
 827  雄弁に まさる沈黙 ヒロシマ忌
 828  ヒロシマ忌 天に届けや 人の声
 829  ヒロシマ忌 こぶしをとけば 五指が手に
 830  ヒロシマ忌 フランチェスカの 鐘が鳴る
      二葉あき子 歌 「フランチェスカの鐘」より
 831  夏空に ひとり静かに 鳩放つ
 832  主なき 被爆ピアノや 原爆忌
    広島平和記念式典で「被爆ピアノ」が初めて演奏された。
    被爆した人だけでなく、被爆したものにも、原爆忌がある。
 833  鎮魂の 鍵盤重し 原爆忌
 834  紅槿や ニライカナイの 結界に
 835  夏果や大魚の骨に 波寄せて
 836  夏果てて波打ち際の 片し貝
 837  滅びゆく ものにつれなき 夏の果
 838  なるはなり ならぬはならず 夏終る
 839  水に書く 文は届かず 夏終る
 840  夏終る エンドロールの 文字歪み

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