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       2020年 春 ( 6 )   *  
 201  春に病む 喉腫るるほど 嗽して
 202  春病むや 行路に怪体 あふれしめ
 203  傷舐めて 地下の暗渠の 浮かれ猫
 204  街中に 石人石車 春の墳
 205  春闇の 街彷徨の 黒マスク
 206  春闇に わが眼ともして 獣めく
 207  街無音 難民となる おぼろ人
 208  病む春や 見聞きするもの みな歪
 209  歯車の 静かに狂ふ 春の昼
 210  猫の子も コロナ来るなと 鳴くぞえな
 211  訳ありて 臨時休業 ヒヤシンス 休業要請
 212  休業の 春の恨みの 燻れる
 213  春寒や 夜闇重く とどこほる
 214  春寒や 恐怖はいつも 背後から
 215  春障子 ぬけてコロナの 迫りくる
 216  春疾風 木々騒めきて 山動く
 217  春病んで コロナ劇場 クライシス
 218  万径人蹤 滅して鳥飛 絶ゆる春
    千山鳥飛絶 万径人蹤 (滅柳宗元「江雪」)
 219  天暗し 隠れて見えぬ 春の星
 220  いづこより 湧きいづるかや 地虫が音
 221  啓蟄の 耳よりアンモ ナイト出づ
 222  蛇穴を 出づればロック ダウンの世
 223  虻うなる 令に和さざる 者に死を
 224  春烈風 息もできずに 死する君
 225  うすべにの 春抱きしめて 死する君
 226  夭折の 君や春恨 底知れず
 227  チューリップ 人柄良きが 早く死に
 228  老いたるも 両眼閉づれば 春菩薩
 229  潮の渦 あきらめきれぬ 思ひ秘め
 230  街無音 蝶が諸羽を 閉づるとき
 231  春霖の あがりて旨き 空気かな
 232  喰ふて寝て 起きてまた喰う 日永かな
 233  自粛して 朝寝観音 夕薬餌
    朝観音に夕薬師:江戸時代の信仰で、観音の縁日の18日には朝、
           薬師の縁日の8日には夕に参詣する習いがあった。
   外出自粛要請中のため、朝観音も夕薬師もはばかれるので、
   せめて朝寝と夕の栄養補給くらいは堪能したい!
 234  哺乳類 ヒト目ヒト科 朝寝属
 235  老が身の 二度寝の春を いとほしむ
 236  黄塵万丈 コロナも吸ひて 恙なし
 237  長髪の 耳美しき 春マスク
 238  ジョギングと うがひ手洗ひ 春マスク
 239  ただならぬ 世を飄々と 春マスク
 240  春風の 倦みて漂ふ 死の匂ひ

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