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2017年 夏 ( 11 ) * | |
423 | 汗しとど 言ひ寄る顔の 嘘臭く |
424 | 我よりも わが匂ひする 夏帽子 |
425 | 顔の汗 拭きても汗の 顔残る |
426 | 這へば餌 運べば蟻の 巣穴かな |
427 | 角振りて 強しぞおらが 甲虫 |
428 | 片蔭の 絶えて真直ぐに 北野坂 |
429 | 片蔭の 絶えて間遠き 橋の端 |
430 | 大極暑 わが身いづこに 収めんや |
431 | 耳たぶを 団扇のごとく 印度象 |
432 | 日輪に 恋ひ焦がれてや 蝉の夏 |
433 | 蝉しぐれ 崩れて溶くる 角砂糖 |
434 | 蝉の夏 大樹樹液の 濃く旨く |
435 | 墓山の 地鳴り空鳴り 蝉のこゑ |
436 | 山門に 入るをはばかる 蝉しぐれ 丹生山 |
437 | 時経ても 同じ音量 蝉時雨 |
438 | 落蝉の 上に落蝉 重ね落つ |
439 | 村民の 籠りし城に 蝉の穴 |
440 | 日輪の 過ぎて向日葵 下を向く |
441 | むくつけき 男の作る 夏料理 |
442 | 友以上 恋人未満 かき氷 |
443 | 舌頭に 載せて氷菓の 融くるまで |
444 | 花の華や 氷柱に 閉ざされて |
445 | ひやこひと 十指の触るる 花氷 |
446 | 花氷 撫づる手先の うす痺れ |
447 | 目をあくる 人形のごと 昼寝覚 |
448 | 昼寝覚 黄ばみて古き 菱畳 |
449 | 昼寝覚 ピントのあはぬ 古眼鏡 |
450 | 昼寝覚 住むことできぬ 過去未来 |
451 | 同じもの ひとつもなくて 瓜の花 |
452 | てのひらで 叩かばわかる 瓜の味 |
453 | 夏座敷 黙して膝を 崩さざる |
454 | 正座して 膝に手を置く 端居かな |
455 | 扇ぐほど 病みつきになる 古団扇 |
456 | 甚平や 貧まるだしの 膝がしら |
457 | うすものの 薄き影ひく 宵明かり |
458 | うすものを 着て影薄き 人のまま |
459 | うすものに 透けて女の 水心 |
460 | 薄衣を まとひて煙に 巻きしひと |
461 | 軽羅きて 胸板うすき 無頼派に |
462 | 風涼し 草木染めの 貫頭衣 |
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